観音さん(2)


日本には七つの十一面観音菩薩像が国宝に指定されている。今までの拝観履歴を以下にまとめると、道明寺十一面観音菩薩像に六波羅蜜寺十一面観音菩薩像を拝観すれば、『国宝十一面観音菩薩巡礼満願』となる。自分で作った巡礼地。さて、いつ満願になることやら。

Ⅰ 室生寺十一面観音菩薩像(奈良県)  学生時代から幾度となく拝観
Ⅱ 聖林寺十一面観音菩薩像(奈良県)  学生時代から幾度となく拝観
Ⅲ 法華寺十一面観音菩薩像(奈良県) 一度拝観
Ⅳ 観音寺十一面観音菩薩像(京都府) 2003/12/14拝観
Ⅴ 渡岸寺十一面観音菩薩像(滋賀県) 三度拝観
Ⅵ 道明寺十一面観音菩薩像(大阪府) 未だにお参りならず
Ⅶ 六波羅蜜寺十一面観音菩薩像(京都府) お参りしたがお目にかかれず (12年に一度の御開帳)⇐これが難問

●豊山 長谷寺 (大和の国)  
 2019/11/04 第八番札所

難儀なことが次々と起こり、昨日の誕生日も過ぎ去り、三連休も最終日となった。
昼前に、外出日和となったのは、長谷寺の観音さまが手招きをしてくれたのではないだろうか。
ふと、行きたくなるお寺や神社、信仰心があるのやらないのやら、理屈ではないこの感覚のなんと嬉しいことか。
もらい事故、奇跡的に妻の命が救われた。そのお礼と感謝のお参りとなった。
御本尊大観音特別拝観で、おみ足を触り感謝を伝えながら観音さまと縁を結び、長谷寺の近くの小夫天神社にも足を延ばし、天照大御神と大来皇女に感謝を伝えたのである。


●明星山 三室戸寺 (山城の国)
 2020/01/05 第十番札所
●深雪山 醍醐寺  (山城の国)
 2020/01/05 第十一番札所

今年も昨年と同様、正月休みの最後には西国三十三所巡りをした。

子どもや孫たちとの密度の濃い高揚感が続くと、普段の心持が心地良いのである。
『高揚感、普段の心持』は『来て良し、帰って良し』と対応している。
その意味で神社仏閣の静かな出会いを求めたのかも知れない。

1月5日(日)は曇り、通り雨、一瞬の日差しが繰り返す天気となった。
今回は高速道路を利用せずに、昔度々京都を往復したルートを辿った。懐かしさと嬉しさがこみ上げてきた。

当初、醍醐寺と上醍醐を巡る計画であったが、すぐ近くの三室戸寺も急遽訪れることにした。
山門から本堂に至る道を歩くと、右手の遠くにつつじ、近くに紫陽花の庭園を望む。それらを包んでいる凛とした冬の朝の冷気が心地良い。

15分程度で醍醐寺に着いた。雨月亭で精進料理をよばれ、厚手の防寒服に着替え、まず御朱印を頂ける観音堂に向かう。
西大門(仁王門)を抜けると、伐採された大木の無残な光景が両脇に広がった。平成30年9月4日に近畿地方を直撃した台風21号による被害で、下伽藍から上醍醐へと広範囲に渡り、およそ 3000本に及ぶ倒木 など影響を受けたということである。その影響で全て伐採され、周囲の家屋が丸見えになって未だ手つかずだ。世界遺産が泣いている。募金活動が今も続いている。

准胝観世音菩薩ののぼり旗を多数見ながら日月門をくぐり、観音堂に到着である。苔むした庭が雨に濡れ、密かにたたずむ観音堂に入る。
准胝観世音菩薩を参拝し、御朱印を頂いた。
突然、今時の服装をした若い女性が可愛らしいハイトーンで「般若心経」を唱え始め、何と「観音経」に移った。
・・・・・・・・・
外はかなりの雨で、お経と混じり合う。
・・・・・・・・・
堂内にいる全員が、それとなく聴いていた。

予定ではここから上醍醐まで登る予定である。しかし雨が強い。また登る機会もあるとお互いで納得しあい中止とした。
弁天池の近くの無量寿園を歩いていると雨が止んだが、また降るだろうと思いながら、五重塔、金堂、三宝院と霊宝館をゆっくり巡り、帰途についたのである。
以前桜やもみじの頃に訪れたが、寒い・冷たい雨の降る閑散とした醍醐寺は、さらに記憶に残ったのである。


(更新日2023/04/19)【観音さん(2)】に追加
●紫雲山 葛井寺  (河内の国)  
 2023/04/16 第五番札所
●槙尾山 施福寺  (和泉の国) 
 2023/04/16 第四番札所

コロナ禍の大騒ぎで、西国三十三所巡りも県外移動自粛とあいなった。
その間は、ほとんど人の訪れない地方の神社巡りに取って代わったのである。
それを、ホームページの御巡幸地(1)~御巡幸地(6)ページに記載した。
それは倭姫命が天照大神を皇大神宮にお祀りになるまでの御巡幸地を辿って巡る「後追い綴り」といってよい。

ともかく、コロナ禍も収束に向かい、西国三十三所巡りも再会となった。
朝6時半には自宅を出発した。

葛井寺
本尊は国宝で千手観音坐像である。毎月18日に公開であるので、残念ではある。
しかし、「藤まつり」の開催中で、朝早くではあるが、藤目当てに多くの人が訪れている。
一番に掛け軸と御朱印帳にさらさらと筆を走らせてもらったが、値上がりはしていない。

御詠歌:参るより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲

施福寺
葛井寺から施福寺へ向かうのに、車と携帯の2つのナビを使った。
万全だと思いきや、普通道路から高速へ変更したりしていると、2度高速に乗るなど、理解できない動きをしている。
結局、ああでもないこうでもないと、意見を出し合いながらナビと格闘し、大幅に時間がかかったのである。
携帯のナビは、「少し時間が短縮できるルートが見つかりました。ルートを替えますか?」という提案型(オープン型?)になっており、なつかしいクローズ型(ROM型)ではない。
ともかくも、高齢者にナビは一つにして、不都合が出たら、他のナビに替えるという結論になるのではあるまいか。

西国33所霊場のうち、現状では「最難所」の寺院といわれている。
要するに、ちょっとした登山をする。若い人で20分、高齢者は40分から50分を見ておいた方がよいといわれる。
登山靴を履いて登った。安心ではあるが重い。見事にゼーハーして施福寺に到着した。
掛け軸と御朱印帳を受取った、まだ拝観料を払っていないのであちこち確認したら、同じ窓口で払うと掲示してあった。
再び後列に並んでいたら、突然おじさんが横入して拝観料を差し出すと御朱印を書いている僧が受取とってしまった。
後でネットを調べたら、この窓口はいろいろもめ事があるようだ。
この時代、みんなにさらされてしまう。
このお寺はすべて撮影許可で、千手千眼観世音菩薩もバッチリ撮影できた

御詠歌:深山路(みやまじ)や檜原(ひばら)松原分けゆけば 巻の尾寺(まきのおてら)に駒ぞ勇(いさ)める


<御詠歌の意味>
花山法皇が三番粉河寺から桧原松原越えの山路に難儀され、とても施福寺にたどれないと思っていると、どこからともなく駒のいななきが聴こえてくると大変力が出て勇気づけられ無事参拝できた

♬ 施福寺へ 春陽覆う 杖に汗 深きため息 新緑に消ゆ 

満願滝